南海トラフ地震の前兆!? 巨大深海魚が2日連続で定置網に!

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「巨大深海魚が網にかかってる」

6/12に高知県室戸市の「むろと廃校水族館」に、漁師さんから、

「定置網にリュウグウノツカイがかかっている」

と電話がありました。

早速、漁港に行ってみると船の横幅(定置網漁の漁船の幅は4mくらいあります)くらいの長さの大きな魚がありました。大きさは3.7m。全国の水族館や博物館にも標本が展示されていますが、どれも3〜5mほどの比較的大きなサイズです。でもこれだけでは終わりませんでした。

翌日の6/14、再び漁師さんから、「またリュウグウノツカイがかかったぞ」と電話があったのです。前日よりさらに大きな4m5cmです。

漁師さんにしても、大して珍しくない魚とはいえ、普段はあまり見ない巨大深海魚が2日も連続で網にかかれば驚きます。

定置網は沿岸に固定で設置する網で、底引網のように深海の魚を根こそぎ取ってくるような仕組みではありません。

定置網
底引網

沿岸の比較的浅い海域(水深100m前後)の海底に設置され、上は海面に浮かぶ部位に固定されています。魚が自分で泳いで網に入る仕掛けなので、主に浅い海を回遊している魚がターゲットで、深海魚がわんさか獲れるようなことはありません。

一方の底引網は網を深い海底に入れて船で引っ張って魚を獲るやり方です。そもそもリュウグウノツカイなどの深海魚は、イワシやサバ、アジのような浅場の魚と違って群れで遊泳しませんから、生息数自体が比較的少ないので捕獲数自体も少ないわけです。それが今回のように2日連続で定置網にかかったとなれば漁師さんから見ても珍しい”事件”になるわけです。

「リュウグウノツカイ」て何?

リュウグウノツカイ(竜宮の遣い)はアカマンボウ目リュウグウノツカイ科の深海魚です。外洋の深海に生息することはわかっていますが詳しい生態についてはほとんどわかっていません。捕獲した個体を食べた漁師さんによれば、身は淡白で臭みはなく甘みがあって、プリプリとしたエビの刺身のようだったといいます。もっとも市場に流通するほどの漁獲はないので、一般にはほとんど知られておらず、今後も流通することはないでしょう。

「むろと廃校水族館」とは?

2018年に高知県室戸市にある廃校になった小学校の校舎を利用してオープンした水族館です。屋外のプールには地元の定置網にかかったブリやサバ、ウミガメなどが泳ぎ、屋内の水槽にも季節によって異なるいろいろな魚が展示されています。これらの魚も漁師さんや水族館の職員が釣り上げたものです。

むろと廃校水族館
むろと廃校水族館

南海トラフ地震の前兆では!?

日本中、どこの土地に行っても普段は滅多に見かけない生き物が捕獲されたり、大量死したりすると「すわ、悪いことの前兆では?」と不安になる人が必ずいます。

古来から普段と違った自然現象が地震や津波などの前触れとされていることが多く、天変地異、特に地震の前兆の一つとされることも多いのですが、どれも憶測の域を出ることはなく、科学的な根拠も見つかっていません。

世間一般では、イルカやクジラが集団で浜辺に乗り上げて死んだり、普段と違うことが起きるとすぐに、「不吉だ」という噂が広まりがちですが、それは生態がよくわかっていないものが偶然に引き起こした行動を見て、「珍しい現象→不吉」と短絡的に結びつけがちな人間心理ともいえます。

でもリュウグウノツカイは割と普通に(といっても数ヶ月に1度程度)水揚げされる魚です。神奈川県の小田原漁港などでも時々水揚げされています。そんなに珍しいことでもないので、地元では漁師さんや一般の人もあまり驚きません。

でも今回のように普段はあまり見ない珍しい魚が、2日連続で定置網にかかったりすると、「深い海でとんでもないことが起きているんじゃないか?」といった憶測を呼びます。ましてや地震にしてもリュウグウノツカイ(名前からして神秘的です)のように、自分たちもよくわかっていない自然現象が続けば、不安になる気持ちもわからないではありません。

しかしながらこれらの現象がどうして起きたのか、これからどうなるのかについては、恐らくすぐに解明されることはないでしょう。わからない自然現象を恐れるのは、動物としての習性ですから仕方ありませんが、それをセンセーショナルに騒ぎ立てて人心を煽るようなことはあまり褒められたことではありません。

深海で起きていることは、いくら科学技術が進歩しても詳しくはわかりません。でも今の時代、小さな地震でも起きればすぐに感知できるセンサーがあちこちに設置されています。それらが無反応であるのなら、わからないことでいたずらに妄想を膨らませて、勝手に不安になってもいいことは一つもありません。

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