ゴールデンウィークにおすすめの観光地はどこ?

日々是休日

2023年5月8日に新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが「5類」に移行されます。5類の感染症といえばインフルエンザや風疹などが知られていますが、かつて流行った梅毒やHIVも5類ですから”大したことない病気”などと思わずにこれからも十分注意しながら付き合っていく心構えが肝心ですね。

今年”は”GWがやってくる

ここ数年は世界的な新型コロナの流行や緊急事態宣言などもあってレストランなどの飲食業をはじめとして全国各地の観光地でも入場制限や休業が相次いで観光にも大きな影響が出ましたが、政府が第5類への移行を発表したこともあって観光地でも賑わいを取り戻しつつあるようです。

先日ボクが旅行した福岡でも中国や韓国からの観光客も増えていました。この3年ほどはGWとはいっても名ばかりで人出も閑散としていたところが多かったのではないかと思いますが、今年はようやく4年ぶりのGWが楽しめそうな雰囲気ですね。

ボクの住んでいる神奈川県にも江ノ島や鎌倉、箱根をはじめとしてちょっと足を伸ばせば伊豆半島や富士山などの人気有名観光地があります。「るるぶ」などのガイドブックでも取り上げられているので関東に住んでいない方でもご存知の方は多いのではないでしょうか?

ボクは今まで湘南、横須賀・三浦、横浜に住んだことがありますがこれらの観光地はGWに限らずちょっとした連休でも大混雑しています。もちろん「賑わっている雰囲気が好き」とか「混んでいても人気のあるところに行きたい」という方もいらっしゃるでしょうから、閑散としてお店も閉まっているところよりも楽しい気分になれるのかもしれません。

ボクはかつてホテルに勤めていたことがあってその頃の休日は常に平日でした。週末の土日や祝日、世間のお盆休みや年末年始にはお客さんがたくさん来るので”絶対に休めない”のが普通でした。同僚たちも同じように連休中は連続出勤しているわけですから連休が終わればこぞって休みを取ります。まだ若造だったボクは同僚たちが休みを取った後まで”オアズケ”になるわけです。だから”大型連休”などがあると10日以上も出勤が続いて気が重かったものです。

その代わりにいいこともありました。世間では連休も終わって観光客が帰った後、観光地は普段の平穏を取り戻します。連休後の月曜日などはお店や観光施設も休業していることが多いのですが、同僚たちの休みが終わるのを待ってから出かけると比較的空いている観光地巡りができるわけです。ですからボクにとっての観光地といえば平日のガラガラでひとけのない落ち着いたところでした。

ジオパークは地味にオススメです

ボクのように「混んでいるところはイヤ」という方もいらっしゃることと思います。だからといって平日に連休することもなかなか勇気がいる行為ですよね。そんな貴方にオススメなのが「ジオパーク」です。

ジオパークは現在、日本ジオパーク委員会によって全国46地域が認定されています。ボクのいる関東でいえば

 ・浅間山北麓
 ・下仁田
 ・秩父
 ・筑波山地域
 ・銚子
 ・箱根
 ・伊豆大島

の7ヶ所です。前述した箱根も含まれていますが総じて観光地として地味(失礼!)なところです。そもそも「ジオパーク」とは

「地質・地形から地球の過去を知り、未来を考えて、活動する場所」

日本ジオパークネットワークのHPより

だそうですからそもそも地質・地形に興味のない人には注目されにくいんですね。その点ボクはNHKのバラエティ番組「ブラタモリ」のファンです。

MCのタモリさんは地質・地形フェチで「日本坂道学会」(非公式)の副会長もやっている人ですから番組も自ずと地形・地質寄りの内容になるわけです。

でも学生時代の地理や理科の時間に丸暗記させられた「玄武岩(げんぶがん)」や「安山岩(あんざんがん)」のイメージが先行して多くの人が「興味な〜い」「面白くな〜い」となってしまうわけです。そのどれもが絶景の風景なのにです。

「くちびるに歌を」公式サイトから引用

ボクが昨年訪れた長崎県の五島列島(下五島エリア)もジオパークに認定されていました。

ボクが訪れたのは福江島という五島の中でも一番大きな島でしたが、映画「くちびるに歌を」の舞台として紹介された島でもあり、全域が(他の島々も含めて)素晴らしい絶景ばかりのところでした。

福江島自体は大部分が2,000〜3,000万年前の堆積岩でできた島で、ケスタ(スペイン語で”傾斜”の意)地形を形作って多島海となったところです。ケスタ地形による多島海やリアス式海岸は他にも佐世保の九十九島や対馬などでも見られ、どこも絶景が広がっています。

多島海の例「長崎県・九十九島」(日本ジオパークネットワークのHPより)

このようなこの世のものとも思われない素晴らしい絶景が広がっているにも関わらず総じてジオパークは観光地としては地味(人出として)なところが多いため、ゆっくりと絶景を楽しむには絶好な観光地でもあるわけです。

YouTubeでも「地理ライダー」さんという方が九州地方の絶景なところをあちこちと紹介されているので興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか?

今年のGWは

せっかくのまとまった休みなのですから有名観光地や温泉に行ってのんびりして美味しいものを食べたいと思う方は多いと思います。ボク自身だってそう思っています。

でも人気の有名観光地はどこも都内の繁華街のような雑踏でどこも大行列です。中には「行列するのが大好き!」という方もいらっしゃるでしょうが、せっかく大自然の観光地を訪れるのならあまり混んでいないところでのんびりしたいと思われる方も多いと思います。

それなら有名巨大テーマパークや「行列のできる店」巡りも楽しいでしょうが、一つ目先を変えて目的地の中にジオパークを加えてみるのもいいかと思います。

そのためには数100万年から数億年という地球の悠久な営みに少しだけ興味を持ってほんのちょっとの知識を仕入れてから旅に出られることをお勧めします。

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