はい、とりすです。こんにちは。
私は朝起きてから朝食時にコーヒーを飲むのですが、その後は1日中コーヒーや紅茶、清涼飲料などを飲むことはなく、もっぱらポットに作った白湯(さゆ)ばかり飲んでいます。
若い頃は自販機で買った缶コーヒーや冷たい水などをガブ飲みしていましたが、もう10年ほどは白湯生活になっています。その頃はまだヨガなど知らなかったので、単に「白湯を飲んでいると体調がいいから」だったのですが、実はこんな効能があったのですね。
今注目されている「白湯健康法」
最近はネットでも「白湯健康法」や「白湯 ダイエット」「白湯 便秘」などで検索すると色々な健康法が紹介されるようになりました。
白湯とは水を沸騰させて雑菌やカルキなどを取り除いたものです。アーユルヴェーダでは最強のデトックス飲料と言われています。
アーユルヴェーダとはインド・スリランカ発祥の伝統医療で、サンスクリット語のアーユス(生命)とヴェーダ(科学)からなる言葉で「生命科学」を意味する言葉です。
5000年の歴史をもつインダス文明の中で、普段の生活の中からヨガやその呼吸法、食事療法など、私たちの体を整えていく知恵を編み出していたというわけです。
アーユルヴェーダでは風、水、火の3つの要素が健康を保っていると考えます。これらの要素はそれぞれがバランスを取り合うことで私たちの健康を保っているのですが、そのバランスは一人一人で違っており、それが個人の体質を決めているのだと考えられています。ですからまずは一人一人のバランスを知ることが大切です。
白湯は水を沸騰させてから40〜50℃程度に冷ましたものです。赤ちゃんに与えるミルクの温度から大人ではやや高めの温度になりますが、アーユルヴェーダでは「水」を「火」にかけて沸かすことで気泡、つまり「風」が生まれ、3つの要素が揃うと考えられています。
・やかん(ケトル)や鍋に水を入れて強火にかけます
・沸騰したら蓋を取り10分ほど沸かし続けます
・10分ほど経ったら火を止めてコップや湯呑みに白湯を入れ50〜60℃(息で冷まさないと
飲めないくらいの温度)にして啜るように飲みます
※飲む時の温度は季節やその時の体調に応じて調整しましょう
※沸騰させることで水道水のカルキも抜けて臭いもなくなります
※冷ます前の残った白湯は保温ポットなどに入れて好きな時に飲んでください
※白湯に冷水を入れて冷ましたりするのはNGです
白湯は身体にとってどんな良いことがあるの?
冒頭でお話ししたように私は健康のために白湯を飲み始めたわけではありません。1日中、のべつ幕なしにコーヒーやコーラを飲んでいるのはいかにも不健康そうだよねと思って、同じ飲むなら白湯のほうが害はなさそうだし…ということで始めたわけです。それに何といっても安いしね(笑)
でも調べてみるとこんな効果があるかもしれないみたいです。私は健康食品メーカーではないので自分が納得できる範囲で挙げてみます。
消化を助ける
白湯を飲むと自然に胃腸の温度が上がります。あまり熱いお湯を飲むのは胃腸に負荷がかかりますから適度に冷ましたほうがいいに決まってます。夏になって暑くなると冷たい飲み物ばかり飲む人もいますが、私は自販機で買った冷たい水もすぐには飲まず、しばらく手に持ったりカバンの中に入れて常温に冷まして(温めるのに”冷ます”も変ですが)から飲むようにしています。
別にコーラや冷水をペットボトルでガブ飲みする人を否定はしませんが、個人的には「自分には合わないな」と感じています。
胃腸を冷やさないことで胃腸内に各種の消化液も正常に分泌されて、食べたものがキチンと消化されるというわけです。ちゃんと消化されることは健康の第一歩で、食べたものが消化されなければどんなに食生活を改善してもあまり意味がありません。
胃腸は脳で考えて動くのではなくその多くは自律神経が担っています。また最近の研究では胃腸がそのコンディションに応じてホルモンなどを分泌して全身に指令を出していることがわかっています。
便秘の解消
アーユルヴェーダに頼るまでもなく、便秘は睡眠を含めた不規則な生活習慣や体の冷え・乾燥などから起きると言われています。もちろん世間で言われているように「食物繊維をたくさん食べる」ことも大切ですが、食べたものがきちんと消化されなければあまり意味がありません。内臓を温めることで胃腸の機能が促進されて、食べたものをちゃんと消化することが便秘の解消にもつながります。
また排便には副交感神経(リラックス)が活発に働くことも大切です。自律神経はその名の通り身体が勝手にコントロールしているものですから脳で意図して直接的に副交感神経を活発にすることはできません。
でも寝る前にベッドに入って全身を脱力したり呼吸を緩やかにすることで間接的に副交感神経を活発にすることは可能です。最近、私は布団に入ると「副交感神経、副交感神経、…」と呪文を唱えることで他の雑念を取り払って、すぐに寝られることができるようになりました。内臓を温めておくことは副交感神経も動かすことが可能なのです。
基礎代謝を上げる
基礎代謝とは、身体を動かさなくても生きている(生命を維持する)だけで必要になるエネルギーのことです。「今日は何もしていないのに腹だけは減るなぁ」と感じるのは心臓が動いたり呼吸することなどの基礎代謝でエネルギーを使っているからです。もちろん食べ物を消化したり排便するにもエネルギーは使われます。しかしこれも頭で「基礎代謝上がれ〜!」と念じても上がりません。
でも一方で内臓の温度が1℃上がれば基礎代謝は10%も上がると言われています。ヒトは恒温動物ですから内臓温度も簡単には上がりません。しかし白湯を飲むことで胃腸を自然に温めることで血液の循環も良くなり、ひいては基礎代謝を高めるための役に立ちます。これは冷え性や内臓脂肪の燃焼にも貢献するのでメタボの解消にも役立つかもしれませんが、ちなみに私はメタボ解消にほとんど効果を感じていません。
デトックス効果
内臓が温まると血液やリンパの流れは良くなります。これらは全身に酸素や栄養を送る役目を持っていますが、身体に溜まっている老廃物や余分な水分を排泄してくれる役割もあります。生玉ねぎの血液サラサラ効果は有名なところですが、そもそも内臓温度を上げて血液などが流れやすくすることでむくみや疲れを解消できればこれに越したことはありません。
アーユルヴェーダでは体内に残っている未消化物を溶かして洗い流してくれると言いますが、消化管の中には未消化物が残っていたとしても、仮に血液中に未消化物があったとしてもそれを白湯で洗い流せるとは思えませんから、「気は心」ということなのでしょうか。もちろん身体の仕組みはまだ解明されていないこともたくさんあるので何十年も経ってから、「あれはそういうことだったのか」と納得することが出てくるかもしれませんね。
美肌効果
身体を温めることで内臓の働きがよくなったり血液の循環が向上したりします。それが胃腸の活性化、ひいてはその他の消化に関わる臓器の機能の改善につながって、免疫力UPや体内デトックス効果があると考えられるのです。
睡眠不足や消化不良が肌の不調につながっていると言われることは多いのですが、どうしてそうなのかはあまりよく分かってはいません。しかし一般に、「元気な人は若々しい」と言われたり「食欲があって健康そうね」とはよく言われます。逆に元気のない人や身体や精神の具合が悪い人は年齢以上に老けて見られたりします。
このことからも経験的にわかるように食欲があって若々しい人は肌も綺麗なことが多いものです。ただ食欲はあっても生活が不規則だったりファストフードばかり食べている偏食のある人は肌トラブルを起こしていることが多いのではないでしょうか?
ほとんどの身体のトラブルは生活習慣からきています。便秘を改善することで肌も綺麗になったという人は枚挙にいとまがありません。
白湯でダイエットと便秘解消
ここまでお話ししてきたように、内臓を冷やさないようにすることで身体の不調を取り除くことができそうだということはご理解いただけたでしょうか?
普通ならここで「〇〇健康食品」の宣伝になるところですが、私は健康食品会社とは何の関係もないので宣伝はしません。
でも朝、お湯を沸かして1日中白湯を飲むだけで内臓の冷えを防止して身体にいいことがたくさんあるのなら、一度試してみてはいかがでしょうか?
何といってもかかるお金はお湯を沸かす水道代とガスや電気代だけです。健康食品を買って飲む必要もありません。病院に行くと薬を処方しない先生に向かって「今日はお薬はないんですか?」と不信感を持つ高齢者の方も多いですが、どうしても飲む必要がないのなら薬なんて飲まないで治せるものは治したほうがいいのです。
ダイエットや便秘のために余計なものを飲む必要はありません。身体から余分なものを外に出したいのに、更に余分なものを摂るなんてバカげています。まずはタダ(に近く)で時間もかからないことからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
白湯で免疫力UP↑
白湯を飲む目安は、1日に1リットル(1000ml)くらいと言われていますが、義務でもないので各自がその時の体調に合わせて「喉が渇いたら飲む」程度で考えればいいと思います。無理に飲みすぎて身体が浮腫んでしまったら余計な臓器に負担がかかったりします。
免疫力を上げようとして健康な臓器を悪くしてしまったら意味はありません。なにごとも無理なく自然なバランスが大切なのです。5000年の歴史をもつインドのアーユルヴェーダが言いたいのも、「自然に帰れ」ということなのではないかと思うのです。
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